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①当事者確定②生の主張・反論③法的構成④あてはめという、
あらゆる法のあらゆる問題を解くための統一的な処理手順です。 ①当事者確定とは、「本問でケンカしているのは誰と誰なのか?」を定めることです。 ②生の主張・反論とは、①で確定した当事者それぞれの立場に立って、「相手に対してケンカを売る」ことです。(弁護士的にみると、依頼者のニーズ=困り事・望みを把握する、という感じです。) ③法的構成とは、②で売ったケンカを「正当化できる条文を探す」ことです。 ④あてはめとは、③の「条文の一言一句に本問の具体的事情を“代入”する」ことです。 この“4段階アルゴリズム”は、法律実務家が、あらゆる法のあらゆる問題を解くときに、意識的にせよ無意識的にせよ、踏んでいる・踏むべき手順です。 また、ロースクール入試・新旧司法試験その他のあらゆる法律系の試験においても、公法系科目(憲法・行政法等)、民事系科目(民法・商法・民訴法等)、刑事系科目(刑法・刑訴法等)、選択科目といったあらゆる科目の問題を解くときに、統一的に踏むべき手順です。 この観点からみると、法の“勉強”は根本的に変わります。 つまり、4段階アルゴリズムを使いこなせれば、どんな問題でも解けるわけですから、 4段階アルゴリズムを使いこなす訓練をするだけでよい
ということになるのです。実際、過去問・出題趣旨・再現答案等の試験データを見たり、受験生を指導したりしていると、この4段階アルゴリズムを使いこなせているかどうかが、そのまま点数差=実力差となっていることが分かります。 また、あらゆる法のあらゆる問題に通用する手順なので、ある科目のある1問を4段階アルゴリズムを使って解けば、それは他の科目や他の問題を解く訓練にもなっているわけです。 そうすると、ある科目のある1問を解いたことの効果は、他の科目も含めた様々な問題に波及して何倍にもなるので、短期間で飛躍的に実力を向上させることができます。 私は、基礎講座どころかその準備段階である入門講座から、この4段階アルゴリズムを使って、ロー入試過去問等を、受講生の皆さんと質疑応答しながら一緒に解いています。 超実践主義で、“レベルの高い”講義です。 にもかかわらず、初心者であるはずの受講生の皆さんの素晴らしい解答に、いつも驚かされます。 法は、“常識”に基づいて、日本語で書かれている以上、決して法律家の独占に属するものではありません。 その使い方さえ分かれば、広く一般人にも開かれたものであるはずであり、そのようであるべきです。 裁判員制度等が始まって法の世界の敷居が低くなった今、法律家になる道も高速道路化したいというのが、私のさしあたっての野望です。 追って、このブログ上でも、具体的に問題を解きながら、この4段階アルゴリズムの使い方を解説しようと思っています。 PR |
これからもこの方法論で頑張っていきたいです。
入門講座が難しくてちょっと焦った人間ですが‥‥。
【2009/05/30 04:14】| | K #294e2b3920 [ 編集 ]
Kさんへ
いきなりロー入試の過去問を解かせる入門講座なんて、前代未聞ですよね。
難しく感じるのは当たり前です。 しかし、ロー入試・司法試験では、ゴールを見失うと、迷走して遭難してしまうおそれが非常に大きい。 そのため、いきなり、ロー入試という関“門”に“入”る経験をしてもらいました。 つらいこともあるとは思いますが、そのつらさは、合格するまでに、誰でも一度は経験しなければならないことです。 それを独りで耐え忍ぶのではなく、中村クラスで、仲間とともに慣れていってほしい。 頑張っていきましょう! |
はじめまして、ロー未修2年のゆっきーです。
貴記事を読んで大変感銘を受けました。 ぜひ、勉強する上で意識して実践していきたいです。 Re:無題
ゆっきーさん、はじめまして。
参考にしていただき、うれしいです。 貴ブログもザッと拝見しましたが、過去問を、ぜひ4段階アルゴリズムで解いてみてください。 慣れてくると、過去問が、芸術的とさえ感じるほど美しく見えてくると思います…いや、さすがにこれは過去問フェチの私だけかもしれませんが。笑 私も、今秋の論文答練の解説講義を皮切りに、新試対策にも本腰を入れていく予定なので、よろしくお願いします。 |
はじめまして。MKと申します。時代に逆行をして、旧司を目指しています。4段階アルゴリズム、非常に参考になりました(眼から鱗でした)。是非、マスターしたいと思っております。また平成21年度旧司論文本試験分析(Wセミナー)も見させていただきました(非常に、わかりやすかったです)。お忙しい中、ご迷惑をおかけいたしますが、教えていただけないでしょうか。お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
質問1:論文過去問集、基本問題を載せた論文問題集、それぞれで、お薦めのものを教えてください(できれば4段階アルゴリズムの習得に適したものが良いです)。 質問2:お薦めの択一六法を教えてください(憲・民・刑・商・民訴・刑訴。できれば①趣旨や原理原則からのコンパクトな論証を作成するのに役立つ ②各論点における「各判例の事案説明、各判例のあてはめ、学説(判例を含む)、趣旨(条文や制度等)、抽象的な問題提起(ex 条文がない、条文の文言が不明確等)、その論点が問題となる場面の原理原則等」が書かれているものが良いです)。 質問3:今年の旧司商法第1問のような問題の対策を教えてください(この問題は、4段階アルゴリズムの考え方がピッタリのように思いますが・・・)。 質問4:六法から条文等を拾い出すコツと対策を教えてください(ex 旧司商法H21-1 旧司民訴H19―1)。
【2009/10/02 22:16】| | MK #4e47add8b8 [ 編集 ]
Re:はじめまして。
MKさん、はじめまして。返事が遅くなり、すみません。
私は、司法試験については、むしろ時代の方が逆行していると思います。 さて、4段階アルゴリズムで眼から鱗を落とされたようで、うれしいです! 平成21年度旧司論文本試験分析は、短い時間に詰め込んだので心配でしたが、非常にわかりやすかったと言っていただき、ほっとしました。 それでは、各質問に、現時点での回答を、取り急ぎ。 回答1: 論文過去問集は、スタンダード100(早稲田経営出版)をお薦めします。 受験生時代から愛用していましたし、Wセミナー専任講師という立場を離れても、お薦めできるものです。 また、基本問題を載せた論文問題集としても、スタンダード100をお薦めします。過去問をこそ、“基本”と捉えるべきだと考えるからです。昔の方には、比較的とっつきやすい問題が出ていますしね。 ただ、4段階アルゴリズムの習得に適したものは、ない、と言わざるを得ません。まだこの世に出して間もない方法論なので、今のところ、私の講義を受けていただくしかないと思います。 回答2: まず、私にもWセミナー専任講師としての契約上の立場があることをご理解ください。 その上で、そこまで明確な視点・選択基準をお持ちならば、大きな本屋に行って、全ての択一六法を比較すれば、自ずと結論が出るのではないでしょうか。 回答3: H21旧司論文商法1は、法的構成段階で、条文を探せるかが肝でしたよね。 取り急ぎ、抽象的な対策としては、旧司論文過去問を、初見問題のように思って解きながら、条文を探す訓練をする、ということになると思います。ほとんど予備知識なく、初めてこの問題を解くとしたら、どうすれば条文を探し当てられるかを考える、ということです。 回答4: 取り急ぎ、抽象的に、コツは、目次と各条文の表題をフル活用すること、対策は、回答3と同じです。 回答3・4については、時間ができれば、もう少し具体的にお答えしたいのですが、非常に多忙なため、期待しないでお待ちください。 |
先生、お忙しい中、回答をしてくださり、本当にありがとうございました。また回答をしずらい質問までしてしまい、本当に申し訳ございません。教えていただいたアドバイスを実践させていただきます。
先生、4段階アルゴリズム、本当に眼から鱗でした。是非、各科目で、特に過去問をもとにした本の出版をお願いいたします!! 4段階アルゴリズムを習得できる先生の講義で、通信で受講できる講座を教えていただけないでしょうか(できれば基礎講座の内容も含む)。お忙しい中、お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
【2009/10/13 18:18】| | MK #4e47adb401 [ 編集 ]
Re:先生、本当にありがとうございました
いえ、謝ることはありませんよ。
そうですね、FA式過去問本、出したいです。 とりあえず、4段階アルゴリズム=FA方式を習得できる講義を紹介します。 ①2009年度合格目標(昨年)の論文講座解説講義 ⇒旧司に最も直結する論文答練の解説講義をFA方式でやった上で、私がFA方式に基づいて作成した答案を配付し、答案のポイントを解説する講座です。 ただ、もう受講できないかもしれません。Wセミナーに問い合わせてみてください。 ②「既修者入試合格ナビ:論文過去問演習講座」 ⇒『法学既修者コース〈論文式試験〉過去問集 法科大学院 2008年度版』掲載のロー入試過去問(憲民刑)を使った答練の解説講義をFA方式でやった上で、私がFA方式に基づいて作成した答案を配付し、答案のポイントを解説する講座です。また、「論文問題の解き方・答案の書き方」レジュメ(全体・各科目)も配付し、FA方式の使い方を具体化・マニュアル化しています。 ただ、もう受講できないかもしれません。Wセミナーに問い合わせてみてください。 ③2009年度(今年)法律入門講座(中村クラス) ⇒上三法につき、各科目全体の概要を講義した上、ロー入試過去問(各科目1問ずつ)を、受講生と質疑応答しながら、FA方式で解く講座です。 質疑応答を展開するという講義の性質上、通信クラスは設定しませんでしたが、VOD等でビデオ受講すれば、通信クラスと同様だと思います。 ④2009年度(今年)法律科目基礎講座(中村クラス:http://www.w-seminar.co.jp/br/chudai/news/news090413.html) ⇒憲民刑商両訴行政法の7科目につき、主にロー入試論文過去問を受講生と質疑応答してFA方式で解きつつ、テキストである「デバイス・ネオ」の内容説明をしています。 また、毎回の講義範囲について、次回の講義前に、主にロー入試・新司の択一過去問を使ってテストしています。 さらに、試験直前期の準備のため、試験合格に必要な情報を徹底的に絞るテキスト加工レジュメ等も配っています。 質疑応答を展開するという講義の性質上、通信クラスは設定しませんでしたが、VOD等でビデオ受講すれば、通信クラスと同様だと思います。 現在、憲法民法が終わり、刑法が始まったところです。 ⑤2009年度(今年)法律論文の書き方講座(http://www.w-seminar.co.jp/br/chudai/news/news090413.html#kakikata)⇒④に挙げた7科目につき、主にロー入試論文過去問を受講生と質疑応答してFA方式で解き、私がFA方式に基づいて作成した答案を配付し、答案のポイントを解説する講座です。 「論文問題の解き方・答案の書き方」レジュメ(全体・各科目)も配付し、FA方式の使い方を具体化・マニュアル化しています。 これが最もFA方式に特化した講義ですが、題材がほとんどロー入試過去問なので、ご希望に沿うかどうか…私は、FA方式の観点からすると、旧司・ロー入試・新司の問題は同じだと思ってはいます。 質疑応答を展開するという講義の性質上、通信クラスは設定しませんでしたが、VOD等でビデオ受講すれば、通信クラスと同様だと思います。 現在、憲法民法が終わったところで、刑法は11月中旬からスタートです。 ⑥法律科目答案練習会の解説講義(http://www.w-seminar.co.jp/law/koza/2011/hou_touren.html) ⇒④に挙げた7科目につき、主にロー入試対策を念頭に置いた答練の解説講義を、FA方式を使ってやっています。が、旧司・新司対策のために受講している方もいます。 ここでは、受講生との質疑応答はしていないので、通信向きといえるかもしれません。 ⑦2010年度合格目標:新司法試験論文式答案練習会の解説講義(刑事系:http://www.w-seminar.co.jp/shinshihou/koza/2010/ronbun_toren.html) ⇒刑法と刑訴の新司論文答練の解説を、FA方式でやっています。 ここでも、受講生との質疑応答はしていないので、通信向きといえるかもしれません。 |
先生、お忙しい中、回答をしてくださり、本当にありがとうございます。ただ仕事の関係上、通信での受講に限られてしまいます。せっかく講座情報を教えていただいたのに、本当に、本当に、申し訳ございません。②の講座をネットで調べてみたところ、「該当のファイルはございません」という表示が出てしまいました。オークション等で、もし出ていましたら、是非、買わせていただきたいと思っております。
先生、ご迷惑をおかけいたしますが、また質問をさせていただいた折には、何卒、ご指導の程、よろしくお願いいたします。
【2009/10/20 19:06】| | MK #4e47ae9e4f [ 編集 ]
Re:先生、重ね重ね、ありがとうございます
やはり、②の講座はもう締め切られているかもしれませんね。ただ、電話で問い合わせてみると、在庫がわずかにあるかもしれません。
また、通信クラスがない講座でも、VODでしたら、自宅パソコンでネットを通じて受講することはできます。念のため。 いつでも質問どうぞ。 |
先生、前回(10/2)はお忙しい中、詳細に教えてくださり、本当にありがとうございました。また質問をさせていただきたくて、書込みをさせていただきました。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒、ご指導の程、よろしくお願いいたします。
質問1:デバイスネオを使って、「趣旨からの論証」をマスターしたいと思っているのですが、上手くできません。どのようにすれば良いのかを教えていただけないでしょうか。 質問2:問題文の読み方について。「問題文のどの事実からどの論点が出てくるのか」という点が、よくつかめていません。どういった対策をすれば良いのかを教えていただけないでしょうか。
【2009/11/21 21:18】| | MK #4e47ae6552 [ 編集 ]
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